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株式会社FUJI
インターンシップの実施効果は、想定以上。
企業本質を伝える、良い機会に。
・知立市
・産業用ロボット開発 他
従業員数 1,652名 (本社採用の外国籍社員数 24名) 2018年8月
海外拠点 アメリカ、ドイツ、中国、ブラジル
ロボットソリューション事業本部 制御技術部AI課
Anusuya Nallathambi(ナラサンビ アヌスヤ)さん
出身国:インド 26歳 入社3年目
名古屋工業大学大学院 機能工学専攻卒業
担当業務:AI(人工知能)を活用した機能開発
Company message:企業のメッセージ
外国人材の採用で、職場も活性化。
働きやすい環境アピールで、より良い人材を確保。
Foreign Employee:外国籍社員
採用者から在学生へ。情報伝達で
インターンシップ希望者が増加
同社ではインターンシップにも力を入れ、実際の開発現場でリアルな就業体験を学生に提供。ものづくりや技術課題の解決の楽しさを体感してもらっています。ナラサンビ アヌスヤさんもインターンシップを利用し入社した一人で、アヌスヤさんの参加以来、出身校の名古屋工業大学をはじめ、外国人留学生の方からのエントリーが格段に増加。インターンシップの実施が、次なる人材の獲得に結びつきました。
「就職先を決める際にインターンシップを希望していたのですが、FUJIではその募集をしていたので応募しました。もともと、この会社の技術に興味がありましたが、現場を見ることで電子部品実装ロボットの開発技術に引かれるようになりました。また、グループでものごとを解決するという姿勢が実感できたことや、だれに対しても差別なく優しく接する社風が伝わってきたのも良かったです。このほか、長期の休みを取得できることは、定期的に帰国したい私たち外国人にとって大きな魅力です。職場環境や人間関係も良く、今の働き方には満足しています。
私は知人が留学したことをきっかけに来日し、そのまま就職しました。当時、日本に魅力を感じていたので帰ることは考えませんでした。今も仕事が面白く、帰国したいという気持ちはありません。日本はとても暮らしやすいと思います。でも、驚いたのはインド料理店の多さ。休日にめぐったりしていますが、来日して、その数の多さに驚きました(笑)。この先はデータアナリストとしての技術を身につけて腕をもっと磨き、会社で活躍したいと思っています。留学生にアドバイスするなら、日本語をしっかり勉強し続けることが大切、という点でしょうか」
電子部品実装ロボットのリーディングカンパニーとして、世界に拠点を広げる株式会社FUJI。同社では電子部品実装ロボットが主力製品となった1990年代から海外展開を本格的にスタートさせると同時に、外国籍社員の採用も早くから実施。現在では24名がそれぞれの専門分野で活躍しています。「弊社には、輸出国向け用の言語マニュアルやカタログの作成、営業、カスタマーサポート、技術開発など、グローバルなスキルをいかせる分野が多岐にわたっています。しかしこうした人材をいかし切れているのはまだ一部であることも事実です。リーディングカンパニーであり続けるためにも、今以上の社内グローバル化を進めていきたいと考えています」と話すのは総務部人事課の神谷祐樹さん。
「外国籍の社員のがんばりは日本人社員のモチベーションにも好影響を与え、職場の活性化にもつながっていますね。また、外国人留学生には高いスキルをもっている方も多いため、今後はより幅広い分野で採用したいと考えています。
しかし外国人留学生の採用試験は日本人の学生とすべて同じ方法で、面接も日本語です。採用するのは自身の専門分野を職場でいかせる方が中心ですが、実際の高度な設計や開発の現場では、日本人技術者との深いディスカッションが必要となるため、ある程度の日本語理解力が必要です。ただ、弊社の技術を魅力に感じ、ここで働きたいという強い意欲をもっている方は、日本語の上達も早いと実感しています。面接から入社までの間に格段に上達する方もいます。採用にあたっては、専門性の高さはもちろんですが、やる気や将来性を見抜く力も必要だと感じています。また、国籍に関係なくすべての人が働きやすい環境を整備し、それをアピールすることが採用のポイントになると考えています」