SPECIAL INTERVIEW PICK UP!08

豊田合成株式会社

日本と自国、どちらもアピールできる人材は
海外拠点の立ち上げにも、大きく貢献

・清須市
・自動車部品の製造など
従業員数 6,485名 (本社採用の外国籍社員数 20名) 2018年8月
海外拠点 アメリカ、アジア、欧州、アフリカなど17の国と地域

セーフティシステム生産技術部 セーフティシステム第2生技室
李 恒鋭(リ コウエイ)さん
出身国:中国 30歳 入社3年目
香川大学大学院 知能機械システム工学専攻卒業
担当業務:生産技術部での新製品組み入れなど

Company message:企業のメッセージ

文化や言葉の違いの相互理解で、企業成長。
内なるグローバル化も進んだ

性別、年齢、国籍、障がいなどに関わりなく、社員一人ひとりがそれぞれの持ち場や立場で働き、成果を挙げられる風土を目指す豊田合成株式会社。世界各国に拠点をもち、北米、欧州のほか、中国、インド、タイ、メキシコ、ブラジルにも積極的に進出、販路拡大に取り組んでいます。
とくに国内と海外の売り上げが逆転した2013年からは本社で外国人留学生の採用を強化し、現在は20名が在籍。この採用にあたっては、大学との連携やインターンの受け入れ、留学生採用イベントへの出展などを積極的に展開するほか、就職希望者に対し、疑問や質問に答える個別相談会なども実施しています。
人事部要員・採用室の阿部弘明さんは「国籍に関わらず、グローバルな意識の高い人を多く採用したいという思いがあります。最近では留学生採用のほか、英語を使ったTV会議や資料づくりなど、社内でも英語を使用する頻度が増えたこともあり、私たち日本人の内なるグローバル化も進み始めました。外国籍の社員が配置された部署では、海外への理解を深めようとする日本人社員の意識も高まっています」と話します。同社では、2019年度6名の留学生の入社を予定。
「お互いの国籍や文化、言葉の違いを理解し尊重し合いながら、グローバルに活躍できる人材が一人でも多く成長してほしいと考えています。また、海外拠点の立ち上げに、現地の文化を理解できる自社社員は必須。現地の習慣や文化を理解し、現地スタッフと協力しながら、その国の豊田合成をつくり上げることで良い結果につながっています。今後も日本と自国、どちらの文化も理解しアピールできる人材をどんどん採用していきたいと思っています」

Foreign Employee:外国籍社員

日本での学びを、日本でいかしたい!
夢は海外拠点での活躍

李恒鋭さんは中国で高校を卒業した後、親類の住む香川県で日本語学校に入学。その後、香川大学に進み同社に入社しました。「留学後は、せっかく日本で学んだのなら、日本で盛んな自動車関連の仕事に就きたいと思うようになりました。小さなころは、日本で働くということは想像できませんでしたが、一つひとつ夢を実現しながら今までやってきました。
入社前にはインターンシップに参加しました。その配属先は全員が日本人でしたが、チームとして一人ひとりを大切にしているのがわかり、この会社なら外国籍の自分でもなじめると感じました。入社後はエアバッグの生産技術部に配属となり、新製品の量産に向け新たな仕組みづくりなどをしています。課題を解決することで物事が改善され、それが大き な収益につながると実感できるのも楽しいですね」
また、同社では6か月の新入社員教育やOJT制度などを通して、若い階層から次世代リーダーの育成までしっかりと成長をサポートしていますが、李さんも「社内研修では1年のまとめを発表するプレゼンテーションがありますが、学んだことを発表することで気づきが多くありました」と話します。
「今後は日本でしっかりと仕事を覚え、その後、海外拠点に行けたらと思っています。将来は海外でも通用するエンジニアになりたいと思っています。私はものづくりにとても興味がありましたが、愛知県はそれが集中しているだけでなく、日本の真ん中で交通の利便性も良い、留学生にとって魅力のあるエリアだと思います。今後は、こうした留学生の仲間が増えると良いと思いますね」

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